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きらめく雑学

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チョコレートの語源は「苦い水」という意味のメキシコ先住民の言葉

 日本においてバレンタインデーの贈り物としておなじみのお菓子といえば、チョコレートですね。

 チョコレートのルーツを遡ると、メキシコのアズテック族が飲んでいた飲み物にたどり着きます。チョコレートというと今では固体のものが想像されますが、元々は液体だったのです。
 また味も、現在の多くのチョコレートのような甘いものではありませんでした。カカオ豆を潰して煮た汁に様々な香料を加え、胡椒で味つけされていたのです。この飲み物は「苦い水」という意味でチョコラトル(chocolatl)と呼ばれ、病気の予防に効果があるといわれていました。

 そんなチョコラトルの製造法を聞いたスペイン人が、砂糖を使ってアレンジし、新しい飲み物を生み出します。名前も「チョコラーテ」に変化し、英語圏では「チョコレート」と呼ばれました。

 チョコレートの飲用がヨーロッパで広まると、続いて固形のチョコレートが考案されました。17世紀前半のことです。
 さらに時代が進み、1847年のイギリスでは固形のプレーンチョコレートの菓子が登場。そして1876年のスイスでは、ついにミルクチョコレートが誕生します。

 このような歴史を経て、メキシコ先住民たちの「苦い水」は、私たちのよく知るチョコレートになっていったのです。


主な参考資料

[文献]
『つい誰かに話したくなる雑学の本 ベスト』(講談社+α文庫): 107-109ページ 日本社 講談社 2007

きらめく雑学

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